鹿児島から東京に単身赴任してJGC会員に。そして会社を辞め鹿児島に帰ってきました!人生に旅という喜びを。

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小笠原 父島旅行記 ~エピソード0~ リストラ編

「明日の午後3時より全体集会を行いますので、全社員食堂にお集まりください。」

 

 

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いつも通り始業時間少し前に出社すると、俺より早く出社していた課のメンバーは椅子に座ってPCを開き社内ネットの掲示板にいきなりの告知があった為、社内がすこしざわついていた。

 

「聞いてました?」聞かれた俺は何のことか全く理解できなかったが

この時期に、全体集会ならリストラの件しかないだろうと答えた。

「やっぱり...」と40代の社員は声をそろえて

「この3年で3回目のリストラってやばくないですか?」

「普通、一回でV字回復になりませんか?」

「外資系になったので不安でしかない」

 

色々な声が聞こえてきた。

昨年、うちの会社は外資系にTOBにより100%子会社化され、東証一部からの上場廃止も行っていた。

 

「今度のリストラってやばくないですか?言ってもこの間までは日本を代表する電機メーカーのグループだったじゃないですか?それがヨーロッパの外資って...」

「退職金の積み増しもないんじゃないか?」

 

周りの声に関係なく、俺自身も今回のリストラは今までとは違いリストラを受け入れない人材に対しては報復人事もありうると思っていた。過去2年のリストラでは優秀な人材が流出し必要ない人材が残るという、会社にとって一番駄目なリストラになっていたからだ。

 

自分自身も2回目の早期退職の応募には、家族会議までおこない検討したが、結果は次女が大学を卒業するまではがんばろうということになり、東京オリンピック後に景気減速を機に再度のリストラ断行!と思っていたのだが、俺の予想よりも1年早い結果となってしまったようだ(まだ全体集会がリストラとは決まっていないが)

 

ざわつく空気を感じたのか、それとも全く気にならなかったのか幹部が朝礼で、明日の全体集会には参加するように内容は今のところ聞いていないと言っていたが、あんたが知らなかったら誰が知ってんだよと心の中で突っ込んでいた。

 

その日の昼食時の話題は明日の全体集会の話で持ち切りだった。

 

「リストラだったら応募する?」

「前回より条件いいかな?」

 

朝の話とかわりばえしないが、俺も含めてみんな不安なんだろう。特に40代で子供がまだ小学生とかだったらしがみついてでもこの会社に残りたいだろう。給与だけの問題でなく福利厚生含め今以上の条件の会社に転職できるのはごく一部の開発者だけだろう。俺たち営業やフロント業務に携わっている人間の替えや補充はいくらでもきくだろうし、極論でいえば俺たちみたいな業務はアウトソーシングにして必要のない会社にするつもりなのかもしれない。

 

通常通りの仕事を行っていても、明日の全体集会の事が頭から離れなかった。今回の条件が良ければ申し込もうと心に決めていたからだ。次女も学校を卒業していたから、特に障害が残ることはなかったが、一番の問題は住宅ローンがまだ28年残っているということだ。計算では退職金の積み増しがあれば何とか全額返済できる見通しなのだが...全額返済しなくても返済できるだけの預金があれば少しは妻も落ち着くだろう。

 

全体集会当日を迎えて朝の雰囲気は昨日とは一変し特にその話題を振ってくる社員は居なかった(昼食時もだ)自分からも話をすることはなかったので、全体集会の時間を迎えるまで通常業務をこなしていた。

 

時間前になると幹部社員の掛け声で7階から4階にある社員食堂に移動した。3機あるエレベーターは10階からの乗車で何回待っても乗ることが出来なかったので仕方なく階段で移動することになった。

 

4階の食堂には済み済みまで人垣ができており、入りきるのか?と少し心配になった。前方にはマイクスタンドが用意されており、人事部の人たちがマイクのテストを兼ねて前方が少し空いてます。左奥が余裕があるのでまずはそちらに移動お願いしますといっていた。定刻15:00ピッタリに代表取締役からのあいさつとパワーポイントで作成した資料を前方のプロジェクターに映した内容は、これまでの会社の売り上げ実績が5年で半分になったこと。固定費は変わらないこと。これからは売り上げを上げ、固定費を削減すること具体的には三分の一にすること。そのために自社ビルを売却し、賃貸物件に引っ越し、バックオフィスの人員はすべて東北の工場に引っ越すこと。商圏については外資系企業のシナジー効果で売り上げ増が見込める事、新機軸商品の開発にめどが立ってきたこと等、これからのこの会社の未来をいいように紹介していた。

 

俺以外の社員もそう突っ込みしていたと思う「固定費削減の手は自社ビル削減だけでないだろう?人員整理の話は!」って

 

社長のプレゼンの最後にさらっと

「50代以上の管理職を対象に早期退職者を募集します」

これで全体集会の説明は終わります。各自質問等ありましたら社内イントラネットにパワーポイント資料、質問用メールアドレスをアップしてますのでそちらに質問してくださいと人事部から説明があり全体集会は終了した。

 

7階までの階段での会話は、今回の条件がどうなるのか?条件次第で応募するか?の話で持ちきりだった。何よりもなんでこのタイミングなのか?夏季休暇前に教えてくれればもっと話が出来たのにと...

 

俺は応募の内容よりも応募した後に何をするか?何をするべきか?を考えていた...

 

LINEで妻に今回のリストラの事と条件次第では応募したいことを伝えた。二週間後に帰省する際には条件が出ているので詳しく話そうということになった。

 

会社から条件が提示されたのは全体集会から二日後の事だった。対象の社員にメールで退職金積み増しの月数が書かれた資料が添付されていた。

 

過去二回と比べても一番条件が良く、妻が気にしていた住宅ローンを全額返済できるか?金額的にはクリアしていたので応募することの障害は無くなった。

 

あとは、家族に辞めた後の仕事をどうするか?具体的に説明することだけだ。

次の仕事のこともだが、休職中にやりたいことも頭に描いていた。

 

 

 

世界自然遺産の小笠原諸島への旅について...

 

www.vill.ogasawara.tokyo.jp